忠清国学の振興

忠清圏に散在する民間所蔵の国学資料は、地域開発に伴う伝統集落の解体や社会的な認識不足により、滅失の危機に瀕しています。当院は持続的な調査により、国学資料を収集、整理、保存することで、貴重な国学資料を次代にしっかり伝承するよう取り組んでおります。また、古典資料の現代語訳事業・学術セミナーの開催・デジタルアーカイブの構築など、国学資料が現代社会の幅広いニーズに応え、様々なシーンで活用されるよう取り組むことで、国学の大衆化やグローバル化を図ります。 

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o収集・整理

忠清圏に散在する民間所蔵の国学資料を広範に調査・収集することで毀損や滅失を防ぎ、目利きの古文献専門家の確認を経て、充実した整理リストを作成することで、国学資料の体系的な管理や学術的・大衆的な活用に貢献します。

o 収蔵品の管理及び保有資料 <<2021.10.1.時点>>

  • 区分 2020年 2021年 2022年
  • 数量
    5,339 -
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  • ご寄贈・ご寄託
    19の所蔵元より(寄贈1、寄託18)
    - -

o<寄贈・寄託について>

当院は国学資料の盗難・毀損を防止し、体系的に管理するために、寄贈・寄託制度を運営しております。寄贈・寄託された国学資料は科学的かつ安全な収蔵施設で永久に保存・伝承され、国学資料の現代的な活用及び価値創出に向けた展示、教育、学術研究などに使われます。ぜひ寄贈・寄託をご検討いただければ幸いです。
  • · 寄贈・寄託の手続き | 寄贈・寄託のご依頼 → 文化財の受け入れ → 整理及びリスト作成 → 受贈・受託の審議 → 受贈・受託証書の発給

  • · 寄贈・寄託の特典 | 名誉会員資格の授与, 名誉の殿堂入り, 当院開催の各種イベントの招待状や刊行物の送付など

  • · 寄贈・寄託担当者の連絡先 | 〇〇〇研究員(電話番号000-0000-0000)

o現代語訳・研究

昔に作成された国学資料は漢文や草書、吏読など古い言語で作成されているため、現代人としてはなかなか近寄りがたいものです。当院はこれらの資料を現代語に訳すことで、よりアクセスしやすいものとし、国学研究のすそ野を広げることで、現代社会で求められる多様な教育、文化産業面での活用に貢献致します。

o保存処理

当院は国学資料の損傷や毀損を防止するために、先端装備や専門家による保存処理を施し、次の世代に安全に伝承させるため、尽力しております。 燻蒸消毒や定期的な総合的病害虫管理(IPM, Integrated Pest Management)、空気質測定により、国学資料の潜在的なダメージを予防します。損傷の激しい国学資料は物理的、化学的、生物学的要因によるダメージの原因を特定し、それを取り除くことで原状回復を行います。

保存処理のプロセス

  • · 保存処理前の現状調査 | 乾式クリーニング → 湿式クリーニング → 肌裏紙の除去 → 欠損部の修復 → 乾燥 → 保管

oアーカイブの構築

国学資料に秘められた歴史・文化的価値を現代的に活用するために、デジタル基盤のアーカイブを構築することで、デジタル基盤の国学教育、研究の土台を作り、文化産業分野のオリジナルコンテンツとして、日々加速化するデジタル社会に対応します。 国学資料及び関連の文化資源を体系的なデータベースに構築し、データ基盤の情報システムを開発することで、国学資料を閲覧し、多様な探索ツールを駆使して現代社会で求められる様々な活用ニーズに応えられるよう尽力します。